2020年04月09日 |
富士フィルム 「アビガン」米国で臨床第2相試験開始 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:富士フイルム |
富士フィルムは9日、米国で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者を対象とした抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」(一般名:ファビピラビル)の臨床第2相試験を開始すると発表した。 「アビガン」は、子会社の富士フィルム富山化学が開発し、国内では抗インフルエンザウイルス薬として承認取得した薬剤で、ウイルスのRNAポリメラーゼを選択的に阻害することでウイルスの増殖を防ぐというメカニズムを有する。 インフルエンザウイルスと同種のRNAウイルスである新型コロナウイルスに対しても効果が期待され、臨床応用への検討が進んでいる。国内ではすでに今年3月末、富士フイルム富山化学でCOVID-19患者を対象とした臨床試験を実施している。 今回、COVID-19の感染拡大が世界規模で広がり、治療法の開発ニーズも高まっているところから、米国でも臨床試験を実施することにした。試験では、数十例のCOVID-19患者を対象とした臨床第2相試験で、「アビガン」投与時の治療効果と安全性を確認する。 試験は、ブリガム・アンド・ウイメンズ病院、マサチューセッツ総合病院およびマサチューセッツ州立大学メディカルスクールの3施設で実施する予定だ。 富士フィルムは、新型コロナウイルス感染症治療法の早期確立を図るとともに、国内外のパートナーと連携して「アビガン」増産体制整備を急ぐ。 ニュースリリース 抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」米国で新型コロナウイルス感染症患者を対象とした・・・ https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1586409044.pdf Fujifilm announces the start of a phase II clinical trial of its influenza antiviral drug・・・ https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1586409044.pdf |