2020年04月13日
デンカ、「エボラウイルス迅速診断キット」承認申請
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:デンカ

 デンカは13日、北海道大学の髙田礼人教授(人獣共通感染症リサーチセンター)と共同開発した、「エボラウイルス迅速診断キット」の国内製造販売承認を10日に申請したと発表した。

 同キットは特定の器具や装置を使わず、約10分で迅速に判定できる。器具や装置を必要としないことから、医療施設が十分でない地域でも使用・診断できる。

 同社はこれまでコンゴ共和国に2017年から複数回にわたり JICA(国際協力機構)を通じて 試作品を無償提供してきた実績があり、同国の医学生物研究所によって有用性を確認済みだ。

 今後は、同キットがアフリカ諸国の医療システムに正式採用され、エボラウイルス感染症の制御に寄与したいとしている。

◆新型コロナウイルスに効果も期待

一部では現在、新型コロナウイルスに感染して重い肺炎になった患者53人に、エボラ出血熱の治療薬として開発された「レムデシビル」を使ったところ、68%で症状が改善したことがわかったとして注目されている。日米などの研究チームが米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)に発表し、わが国でも紹介された。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1586746097.pdf


(参考)【デンカ・関連リンク】

・プレスリリース(2018年5月28日)
「コンゴ民主共和国へのエボラウイルス迅速診断キットの提供について 」
https://www.denka.co.jp/storage/news/pdf/545/20180528_denka_ebola_testkit.pdf

・JICA (国際協力機構 プレスリリース(2017年5月30日)
「コンゴ民主共和国におけるエボラウイルス病対策に日本の技術が貢献」
https://www.jica.go.jp/press/2017/20170530_01.html

・プレスリリース(2017年5月30日)
「コンゴ民主共和国へのエボラウイルス迅速診断 キットの提供について 」
https://www.denka.co.jp/storage/news/pdf/466/20170530_ebola.pdf


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1586746097.pdf