2020年04月13日
東洋スチレン、PS樹脂をケミカル・リサイクル
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東洋スチレン

 デンカの子会社、東洋スチレン(本社:東京都港区、松下三四郎社長)は13日、使用済みPS(ポリスチレン)をケミカルリサイクル事業化するため、米国のプラリサイクル企業、アジリックス社(本社:米国オレゴン州)と技術ライセンス契約を締結したと発表した。

 千葉工場(千葉県市原市)内に、使用済みPSを熱分解し、原料のSM(スチレンモノマー)を再生する実証設備(年間処理能力:約3000トン)を建設する計画。2021年度末の操業開始を目指す。

 従来のプラリサイクルは、使用済みプラスチックを粉砕・溶融・成形するマテリアル・リサイクルが主流だが、同社は原料に戻して再利用するケミカルリサイクル法を導入する。CO2の発生量が少ないなどの特徴を持つ。

 使用済みプラスチックの海洋流出や、化石原料使用による温室効果ガス問題が深刻化するなか、デンカグループは地球環境保全にも積極的に取り組んでおり、今回のケミカルリサイクル事業化はその一環としている。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1586758576.pdf