2020年04月16日
積水化学、「家庭ごみ」からエタノール、実証へ新会社
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:積水化学工業

 積水化学工業は16日、家庭ごみからアルコールの一種、エタノールを生産・事業化する構想がまとまったため、合弁新会社「積水バイオリファイナリー」を設立したと発表した。

 生産技術は、米国ベンチャー企業 LanzaTech(ランザテック社)と共同開発した、微生物触媒による「BRエタノール技術」を作用する。産業革新機構INCJ(本社:東京都千代田区、勝又幹英社長)と合弁で設立。

(注)BRとは :Bio Refineryの頭文字をとり名付けた。

 新会社はまず、BRエタノール技術の実用化・事業化に向けた実証を行うため、岩手県久慈市に実証プラントを建設する。2021年度末に稼働開始の予定で、実証プラントは、約20t/日のごみを既存ごみ処理施設から譲り受けて原料としエタノールを生産する。
 
 また、自治体やごみ処理関連企業、プラントメーカー等をパートナーとして募り、実証プラントで生産したエタノールを提供してエタノールを活用について事業検証などを行う。これらの取り組みを経て、BRエタノール技術の本格事業化を目指す。

 積水化学とINCJの両社は、BRエタノール技術の実証事業を通じて、わが国の課題である資源循環社会システムの創生に貢献していく方針だ。


【合弁新会社の概要】
◇社名 :積水バイオリファイナリー株式会社の概要】
◇所在地: 東京都港区虎ノ門2丁目10番4号(積水化学東京本社内)
◇代表者:代表取締役社長 両祖 徹(りょうそ とおる)
◇設立 :2020年4月
◇資本金:30億円(積水化学 66%、INCJ 34%)


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1587005079.pdf