2020年04月20日 |
東北大、mRNAの安定性を決定する分子機構を発見 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学 大学院の稲田利文教授をはじめ同大学や独・ミュンヘン大学などの研究チームは17日、様々な疾患の原因となるメッセンジャー(伝令)RNA(mRNA)の安定性を決定するコドン(遺伝暗号)の最適度は、mRNAの分解に関与するCcr4-Not複合体によって監視されていることを解明したと発表した。 これまで最適度が高いコドンを持つmRNAほど安定であり、低いほどmRNAは不安定であるという一般則は確立されていたが、コドンの最適度によって調節される翻訳の伸長速度を監視し、安定性を決定する機構は不明だった。 研究チームは今回、クライオ電子顕微鏡を用いた単粒子解析によって、Ccr4-Not複合体とリボソームの結合様式を解明した。これまで原因不明とされてきた幅広い疾患の発症機構の解明につながることが期待される。 同研究成果は、2020年4月17日に米国科学誌「Science」に掲載された。 ニュースリリース https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2020/04/press20200417-01-mRNA.html |