2020年04月28日 |
東大「室温・ゼロ磁場で世界最高の磁気熱電材料」発見 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東京大学 |
東京大学大学院の中辻知教授(量子物性物理学)らの研究グループは28日、金沢大学、東北大学、理化学研究所と協力して、鉄を含む汎用材料で鉄単体より20倍大きな磁気熱電効果(=異常ネルンスト効果)が得られることを発見したと発表した。 磁気熱電効果は従来の熱電変換と異なり、温度差と垂直方向に発電し、大面積化やフレキシブル化が容易で、高効率で発電が行えるという利点を持つ。この研究により、鉄にアルミやガリウムといった元素を添加することで、鉄単体の場合より20倍大きな磁気熱電効果が得られることを発見した。 鉄やアルミは地球上の資源として豊富で廉価。このような汎用材料での巨大な磁気熱電効果の発見は、今後の実用化に向けて大きなブレイクスルーとなる。また、同一面積・温度差当たりの発電量は従来技術を凌駕しており、薄膜型デバイスへの発展が期待される。 ニュースリリース https://www.riken.jp/press/2020/20200428_1/index.html |