2020年05月11日 |
ダイセル、植物由来海洋分解性プラ 共同開発へ |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:ダイセル |
ダイセルは11日、事業革新パートナーズ社(BIPC=本社:川崎市、茄子川仁社長)と、新たな植物由来プラスチックの共同開発に着手したと発表した。ダイセルのセルロース由来バイオプラスチックと、BIPCが有するヘミセルロース由来バイオプラスチック技術を組み合わせて、100%植物由来の海洋分解性プラスチック開発をめざす。 ダイセルはこれまで、酢酸セルロースなどのセルロース由来バイオプラスチックを製造してきた。 BIPCは2009年設立のベンチャー企業。資源量は豊富だが活用の少ない「ヘミセルロース」を原料にバイオプラスチックの開発に、世界初成功した。同社はこのバイオプラスチックを海洋生分解性や流動性の優れた素材として「 HEMIX 」の商品名で2019年から販売中だ。 両社は今後、それぞれの知見や技術を活用して新たな機能や特徴をもったプラスチック開発を目指す。将来的には「100%植物由来」の新素材を開発し、海洋プラごみや地球環境問題の解決に貢献したい考えだ。 <用語の解説> ◆ヘミセルロース :植物中にセルロースとともに存在する多糖類のこと。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1589177479.pdf 関連記事 2020年1月27日付 https://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/54154 |