2020年05月14日 |
東大・河岡教授「新型コロナ、ネコの間で感染伝播」 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:東京大学 |
東京大学医科学研究所の河岡義裕教授(感染・免疫部門ウイルス感染分野)は14日、「新型コロナウイルスはネコの間で感染伝播する」とする研究結果を発表した。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者から分離されたウイルスのネコの呼吸器における増殖能とネコ間での感染伝播能を解析した。 その結果、新型コロナウイルスはネコの呼吸器でよく増えること、さらにネコ間で容易に接触感染することが分かった。これによって新型コロナウイルスはネコの間で広がる可能性があることが示唆された。 ただウイルスに感染しても明らかな症状を示さないことも分かった。 米国ニューヨーク州では飼いネコ2匹から新型コロナウイルスが検出され、さらに、ニューヨーク市の動物園では、トラやライオンなどのネコ科動物で新型コロナウイルス感染が報告されている。 同研究成果は、2020年5月13日米国科学雑誌「New England Journal of Medicine (NEJM)」のオンライン速報版で公開された。 ◆なお、同報告は行政機関が今後の新型コロナウイルス対策を策定、実施していく上でも重要な情報となる。厚生労働省と日本獣医師会からペット動物の新型コロナウイルス感染症に関する見解が示されている。 ・厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/doubutsu_qa__00001.html ・日本獣医師会 https://seo.lin.gr.jp/nichiju/suf/topics/2020/20200502_02.pdf ニュースリリース参照 https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/content/000002552.pdf |