2020年05月25日 |
三菱ケミカル、反射防止フィルム 絵画の額縁用途に |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三菱ケミカル |
三菱ケミカルは25日、同社のモスアイ型反射防止フィルム「モスマイト」を、アクリル板加工の藤光樹脂(本社:東京都中央区、池神学社長)が、両面に貼り合わせて額装向けに販売開始したと発表した。 三菱ケミカルのモスマイトは、蛾の眼(モスアイ)が持つ微細な突起構造を模倣した反射防止フィルムで、表面には200ナノメートルの突起が100 ナノメートルの間隔で並んでいる。突起の幅が可視光線の波長よりも狭いことで、光の屈折率の変化が緩やかになり、光の反射を抑制する。 一般的なガラスやプラスチックの表面は、ふつう光の反射率が4~5%程度だが、その表面にモスマイトを貼付すれば反射率を0.1~0.3%にまで抑え、絵画の鑑賞を妨げる表面の反射を防ぐことができる。 これまでに、佐藤美術館(東京・新宿区)が開催する「ビクトリーブーケ展」などに同樹脂板を提供し、画家や学芸員たちにも好評だった。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1590123504.pdf |