2020年05月25日

早大とJST、小売電力市場メカニズムを世界初開発

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：早稲田大学

早稲田大学 理工学術院の内田健康名誉教授、米国マサチューセッツ工科大学のアヌラドハ・アナスワミ博士らの研究グループは25日、主に経済分野となる市場メカニズムと、システム制御分野で開発された最新の分散最適制御の理論を電力分野に応用することで、各地点の電力状況を反映しながらリアルタイムで最適な電力需給調整を実現する、包括的な小売電力市場メカニズムの枠組みを世界で初めて開発したと発表した。 現在、配電系統の物理的制約を加味した小売電力市場の運用方策は国際的に模索されている。 今回の提案メカニズムは、米国の電力システムにも適用可能であることを明らかにしており、現在進行中の日本の電力市場構築に対する技術的解決の理論的な基礎となることが期待される。 研究成果は、5月21日に米国電気電子学会誌「IEEE Transactions on Smart Grid」オンライン版で公開された。