2020年05月26日 |
千代田化工、国内初の発電向け水素供給開始 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:千代田化工建設 |
千代田化工建設は26日、ブルネイで生成したメチルシクロヘキサン(MCH)から分離した水素の日本への輸送・供給を開始したと発表した。同社が参加する AHEAD(次世代水素エネルギーチェーン技術研究組合)プロジェクトの一環で水素は東亜石油 京浜製油所内にある水江発電所のガスタービン向けに供給する。海外から輸送された水素の国内初の発電利用となる。 AHEADが、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成で進める「有機ケミカルハイドライド法」による未利用エネルギー由来水素サプライチェーン実証」事業の一環となる。ブルネイで水素から生成されたMCHを海上輸送し、日本で水素を分離しエネルギー利用するという国際間水素サプライチェーンを構築する。 <用語の解説> ◆有機ケミカルハイドライド法 :資源国で調達した水素とトルエンを化学反応によりMCH(メチルシクロヘキサン)という常温常圧で液体の物質に変換(水素化反応)して貯蔵輸送し、水素需要国にてトルエンと水素に分離(脱水素反応)して需要家に水素を気体として供給する技術。需要国で水素から分離されたトルエンは、資源国へ送り返され、水素と結合され再びMCHに姿を変え、水素輸送に再利用される。 ニュースリリース参照 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1590468588.pdf |