2020年05月27日
岩谷産業、グリセリンを温和下でDHAに変換 触媒開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:岩谷産業

岩谷産業は、大阪大学と共同でグリセリンをジヒドロキシアセトン(DHA)に常温常圧下、短時間で変換する無機触媒の開発に成功し、特許を共同出願したと発表した。グリセリンからDHA製造にかかる時間およびコストの大幅削減が可能となった。

通常グリセリンをDHAに変換するには、微生物による長時間の発酵プロセスあるいは高温高圧下など、特殊な環境下での反応が必要になる。

同社は今回、レアアースを含有する無機触媒を開発した。これににより、温和な条件下での反応で高い DHA 生成能と DHA 製造コストの削減が可能になった。同社は、レアアース等のレアメタル原料を広く取り扱っており、それら原料のアプリケーション開発を進める中で、大阪大学の持つ技術に着目した。

今後、当社は商業スケールでの生産に向けて、触媒メーカーやDHA製造メーカーなどのパートナー企業を募り、事業化していく方針だ。


ニュースリリース参照
http://www.iwatani.co.jp/img/jpn/pdf/newsrelease/1349/20200526_news_jp1.pdf