2020年05月28日
信越化、シリコーン剥離剤 白金使用量を半減
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:信越化学工業

 信越化学工業は8日、独自技術で「低白金反応硬化技術」を開発したため、シリコーン剥離剤に導入して製品化を進めていると発表した。

 シリコーン剥離剤は、一般的に白金系の硬化触媒を使用してるが、白金は高価な希少金属で資源の枯渇問題などから、使用量の低減が求められている。

新たに開発した「低白金反応硬化技術」は、シリコーンに高い反応性を示す構造を導入することにより、白金の使用量を従来の約2分の1にして硬化させることができる。これにより、省資源化に寄与するとともに、さまざまな顧客ニーズにも応えられると期待している。

同社はすでに多くの試作品を出荷し、良好な評価を得ているという。

 シリコーン剥離剤は、紙やフィルムなどの基材にコーティングすることにより、粘着剤に対する剥離性(離型性)を付与することができる。主な用途として、シール、ラベル、粘着テープなどの剥離紙、剥離フィルム、工程用離型紙など、幅広い用途に使用されている。


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1590621361.doc

【関連ファイル】
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1590623519.docx