2020年06月01日 |
東北大 「超伝導中の超伝導」を初発見 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学 金属材料研究所の青木大教授の研究グループは29日、CEA-Grenoble(フランス原子力庁)とともに、UTe2の精密物性測定を行い、超伝導が一様ではなく、内部に多様なタイプの超伝導相が含まれており、そのために磁場中で超伝導が誘起されるという驚くべき結果を得たと発表した。 超伝導の中に超伝導があるという、いわば「入れ子」構造の超伝導(多重超伝導)をウラン化合物UTe2で初めて発見した。 多様なタイプの超伝導の存在を明らかにしたことで、今後の超伝導の応用研究につながると期待される。量子コンピュータへの応用などの波及効果も期待される。 同成果は、5月号の日本物理学会英文誌「Journal of Physical Society of Japan (JPSJ)」に発表され、注目論文に選ばれた。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press2020529_01web_ireko.pdf |