2020年06月02日
旭化成ファーマ「排尿障害改善剤」中国で承認取得
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成ファーマ

旭化成ファーマ(本社:東京都千代田区、青木喜和社長)は2日、中国当局に承認申請していた、前立腺肥大症に伴う排尿障害改善剤「フリバス」(一般名:ナフトピジル)が新薬承認を取得したと発表した。

高齢化の進展に伴い前立腺肥大症に伴う排尿障害患者数は中国でも増加しており、治療の重要性が増している。
同剤は、前立腺肥大症に伴う排尿障害治療専門のα1受容体遮断薬で、日本では1999年2月から販売している。
同社は、同剤の販売により中国での排尿障害の治療に新たな選択肢を提供できるものと期待している。


<用語の解説>
◆前立腺肥大症に伴う排尿障害
 前立腺肥大症は、男性高齢者に多く発症する疾患で、膀胱の下にある尿道を取り囲む男性特有の臓器である前立腺が肥大する疾患。前立腺肥大症を発症し尿道が圧迫される際に現れる、尿が出にくい、夜間頻尿などの不快な症状が「前立腺肥大症に伴う排尿障害」と呼ばれる。

◆ナフトピジル(一般名)
 前立腺肥大症に伴う排尿障害の発症に関与している前立腺・尿道のα1受容体を遮断することで、前立腺・尿道平滑筋の収縮を抑制するα1受容体遮断薬。尿道を広げて排尿障害による不快症状を改善させる効果がある。


ニュースリリース参照
https://www.asahi-kasei.com/jp/news/2020/me200602.html