2020年06月04日
プラ循環協「機能性包装材、食品ロス低減に貢献」
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:プラスチック循環利用協会

プラスチック循環利用協会はこのほど、家庭用ハムに使用されている機能性フィルムを対象に「食品容器包装の環境貢献に関する調査研究報告書」をまとめ発表した。

消費者アンケートを行い、世帯類型別、包装形態別にハムの消費シナリオを調査し、LCA(ライフサイクルアセスメント)調査を実施した。

その結果、「ハムに使用された機能性包装フィルムは、消費期限を長くし、家庭での食品ロスの低減に貢献する」と、以下の通り報告した。

(1)現在の機能性包装のハム消費シナリオを、トレイ包装品、経木包装品に適用した場合、それらの環境負荷(GHG排出量、エネルギー消費量、水消費量)は、機能性包装品の負荷を基準として、トレイ包装品は1.5倍、経木包装品は3.3倍であった。

(2)日本全体のハム生産量を考慮して、全ての包装を機能性包装に置き換えた場合の、GHG削減貢献の可能性量は最大258万トン(2020年)と、推算した。

(3)2030年のGHG削減貢献の可能性量推計(対1970年)では、単独世帯(人口)の増加に伴い、一般世帯は97.7万トンと約6倍(1970年比)であるのに対して、単独世帯は46.2万トンと約26倍(1970年比)の大きく伸長する推算結果を得た。

<ニュースリリース参照>
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1591261194.pdf