2020年06月05日 |
コベストロ、「サーキュラーエコノミー」加速へ |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:コベストロジャパン |
コベストロジャパン(東京都港区)は5日、「サーキュラーエコノミーへの移行を加速する」とするコベストロ・グループの新たな戦略的ビジョンを発表した。素材メーカーとして製造・製品レベルだけではなく、サプライチェーン全体にサーキュラリティ(循環性) というコンセプトを取り入れる。 これにより、とくに化学・プラスチック産業分野で、温室効果ガス排出量を実質ゼロにするという目標を実現させる。具体的には、全世界の生産設備で代替原料や再生可能エネルギーを利用していく計画だ。 コベストロは、全てのサプライチェーンでサーキュラリティ( 循環性 )のコンセプトを浸透させるため、全社を挙げた戦略プログラムに2019年から着手している。 ◆プログラムでは、以下の4つの目標を設定。 (1)代替原料 : 石油等の化石原料の代わりに、バイオマス、二酸化炭素、使用済み原料、廃棄物を使用することで、炭素を循環させる。 (2)革新的なリサイクル : エネルギー効率の高い新技術によって使用済み原料や廃棄物の効率的なリサイクルを確実に増加させる。 (3)共通のソリューション: サーキュラーエコノミーを推進するため、業界を超えたコラボレーションを追求する。 (4)再生可能エネルギー : 再生可能エネルギー由来の電気を使用することによって真に持続可能なものとする。 コベストロは、これまでも代替原料をベースとした革新的な製品を提供してきた。バイオベースの原料を自動車や家具用塗料に応用し、二酸化炭素を原料とした素材をマットレスやスポーツグラウンド、繊維等に使用してきた。ケミカルリサイクル分野ではプラスチックを分子レベルに変換し再利用する研究を進めている。 引き続きサーキュラーエコノミーを追求していく方針だ。 |