2020年06月09日 |
東北大、内視鏡治療後の出血予測モデルを開発 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学の正宗淳教授(医学系)らの研究グループはこのほど、名古屋大学の藤城光弘教授(医科学)らと共同で、早期胃癌に対して内視鏡治療を行った後の出血予測モデル(BEST-Jスコア)を開発したと発表した。 早期胃癌に対しては、内視鏡による剥離術(内視鏡治療)が、通常の外科手術に比べて身体への負担が少ないが、治療後に約5%の頻度で偶発的な出血が起こることが報告されている。 今回開発した同予測モデルは、出血リスクを低・中・高・超高リスクの4つのカテゴリーに層別化し、超高リスク患者の出血リスク(29.7%)が低リスク患者(2.8%)の10倍以上であることを明らかにした。 出血リスクの層別化・可視化により、予測モデルに基づいた個別化医療の促進が期待される。 同研究成果は、6月5日「Gut誌」(電子版)に掲載された。 |