2020年06月09日

三菱ケミカルと日本製紙、生分解性包装材 開発

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：三菱ケミカル

三菱ケミカルと日本製紙（本社：東京都千代田区、野沢徹社長）は9日、三菱ケミの生分解性樹脂「Bio PBS」と日本製紙の紙製バリア素材「シールドプラス 」を原料にした循環型包装材を共同開発したと発表した。 「BioPBS 」は、三菱ケミカルが開発しタイ PTT Global Chemical 社と折半出資の PTT MCC Biochem Company が製造する植物由来の生分解性樹脂で、 自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解されるため、自然環境への負荷が少ない。また他の同様樹脂に比べ、低温ヒートシール性・耐熱性・柔軟性などに優れている。 「シールドプラス」は、 日本製紙が長年の技術と塗工技術を応用して開発した、再生可能な循環型素材で、生分解性も有する「紙 」に酸素・香りのバリア性を付与した、環境に優しい素材。バリア機能により、食品などの内容物の品質を維持し、外からのにおい移りを抑える。 両社が今回開発した包装材は、再生可能な原料を用いた循環型の製品でありながら、ヒートシール性とバリア性により内容物の品質劣化を防止する 高い 機能性を有しているのが特徴。 今後は菓子やコーヒー豆等の食品をはじめとしたパッケージ用途に展開していく方針だ。 ニュースリリース参照 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1591681006.pdf