2020年06月19日
協和キリン「Crysvita」、腫瘍性骨軟化症 FDA承認
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:協和キリン

協和キリンは19日、米ウルトラジェニクス社(本社:カリフォルニア州)と、Crysvita (burosumab)について、腫瘍性骨軟化症(TIO)を適応症として、米国食品医薬品局(FDA)承認を取得したと発表した。

FDAは本剤のTIOを適応症とした生物学的製剤承認一部変更申請(sBLA)を優先審査指定していた。

申請には、ウルトラジェニクスが米国で14名の成人患者に対して144週間実施した第2相試験と、協和キリンが日本および韓国で13名の成人患者に対して88週の期間で実施した第2相試験のデータが用いられた。

いずれの試験でも同剤は、血中リン濃度と血清中1,25-ジヒドロキシビタミンD濃度を上昇させており、TIOの主症状である低リン血症および骨軟化症に改善効果が示された。さらに、長期間治療後の患者に全身の骨スキャンを実施した結果、骨の損傷が改善していることも示唆された。


ニュースリリース参照

https://www.kyowakirin.co.jp/pressroom/news_releases/2020/pdf/20200619_01.pdf