2020年06月19日
塩野義、新型コロナ感染症への取り組み注力
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:塩野義製薬

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症の影響が続く中、塩野義製薬は19日、同感染症に関する取り組み(第3報)報告を発表した。

まず、ワクチン開発に向けた取り組みとして同社は、1,000万人規模の早期提供を実現するため、国内でBEVS技術を用いた遺伝子組換えタンパクワクチンの製造実績をもつアピ社(本社:岐阜県岐阜市、野々垣 孝彦社長)およびそのグループ会社と3社共同で経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」の交付申請を行ったと説明した。まだ審査段階だが、すでに先行して生産の立ち上げ準備に着手している。

次に治療薬の創製に向けては、北海道大学との共同研究で見出された新型コロナウイルス株に対する有望な化合物群をはじめ、後続の化合物に対する安全性等の探索的な評価を実施中。

さらに抗体検出キットに関しては、同社は既感染者数の把握を目的とした疫学調査や研究用として、新型コロナウイルスIgG/IgM抗体検出キットを研究用試薬として6月3日から発売中だ。

同社は「感染症の脅威からの解放」を経営上の重要課題に掲げており、治療薬の研究・開発だけでなく啓発・予防・診断までトータルケアとして取り組んでいく方針だ。


ニュースリリース参照
https://www.shionogi.com/jp/ja/news/2020/06/200619.html