2020年06月22日 |
塩野義、新型コロナ迅速診断で日大などと連携 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:塩野義製薬、日本大学 |
塩野義製薬は22日、日本大学、群馬大学、東京医科大学との間で、新型コロナウイルスを含むウイルスの新規迅速診断法に関するライセンス契約に合意したと発表した。簡便な方法で約25分と迅速にウイルスが判定できるところから、パンデミックの早期終息に貢献できるとしている。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を診断する検査法には、鼻腔や咽頭、唾液から検体を採取するPCR法(ポリメラーゼ連鎖反応)や抗原検査キットがあるが、これらの検査法には専用測定器が必要で、測定の簡便性、迅速性さらに医療従事者へ感染リスクなど課題も多い。 日本大学、群馬大学、東京医科大学の共同研究チームは、これまでにない、簡便で高精度な全く新しい革新的核酸増幅法(SATIC法)によるウイルス迅速診断法の開発に成功した。SATIC法は、特定の遺伝子だけでなく、変異遺伝子、タンパク質や代謝物などの生体内分子なども、簡便な手法で特異的かつ高感度に測定が可能だ。 <SATIC法の特徴> (1)SARS-CoV-2やインフルエンザウイルスの感染の有無を、検出機器を必要とせず目視で容易に判定可能 (2)検体採取から25分程度で判定可能 (3)偽陽性反応等の非特異反応がなく、PCR法と同等の高い感度 (4)鼻咽頭ぬぐいの綿棒のみでなく、唾液や喀痰からの検出が可能であるため、患者の侵襲性が低く、検体採取に伴う医療従事者の感染の危険性が限りなく低減され、さらに唾液の場合、患者本人による検体採取も可能 同社はパンデミックの早期終息に貢献するため、今後、同迅速診断法の早期実用化を急ぐ。 ニュースリリース参照 https://www.shionogi.com/content/dam/shionogi/jp/news/pdf/2020/06/200622_.pdf |