2020年06月25日 |
産総研、琉球ヤシガニの遺伝的多様性を解明 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:産業技術総合研究所 |
産業技術総合研究所、沖縄県立芸術大学などの共同研究チームはこのほど、琉球列島の海域に生息し絶滅が危惧されているヤシガニについて、列島各地で採取したサンプルをもとに性比・個体サイズを調べ遺伝子解析による評価を実施したと発表した。 その結果、調査した7地域のうち6地域で、大型のオス個体がほとんど観察されず、オスの小型化とメスでの性比の偏りが進行しているとが判明した。その一方で、遺伝的交流は広く維持されていることがわかった。 そのため、各地域で適切に資源管理が行われれば、個体群の縮小が進んだ場所でも、将来的には幼生の加入によって個体群の回復につながる可能性が示された。 同研究の成果は6月22日(日本時間)に「Scientific Reports誌」(電子版)に掲載された。 同研究は、プロ・ナトゥーラ・ファンド助成、かいぎん環境貢献基金の支援を受けて行われた。 |