2020年06月29日
「災害時の汚水処理技術実証プロジェクト」採択
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:帝人フロンティア

“災害時に応急対応可能な汚水処理技術”の実証事業に取り組む帝人フロンティアなど6者は29日、実用化に向けた実証事業が国土交通省から「令和2年度下水道革新的技術実証事業」(B-DASH プロジェクト)として採択されたと発表した。

プロジェクト参加者は、同社のほか、◇エステム(本社:名古屋市、塩﨑敦子社長)◇積水アクアシステム(本社:大阪市、植村 政孝社長) ◇日新技術コンサルタント(本社:東京都、柴田功社長)の企業4社と豊橋技術科学大学、愛知県田原市の計6者。

国交省は近年、豪雨や地震などの自然災害によって下水処理場が被災し、機能を失う事態が多発していることを重く視て、応急復旧のためのシステム開発に乗り出すことにした。

田原市緑が丘の田原浄化センターをフィールドとして、特殊繊維とパネルタンクによるユニット型水処理システムを設置し、装置の組み立てから4カ月以内に放流水のBOD濃度を15mg/L以下、大腸菌群数を3,000個/cm2 以下にすることを目標に実証する計画だ。

◆B-DASH プロジェクトとは:Breakthrough by Dynamic Approach in Sewage High Technology Project。
平成23年度から国土交通省が主体となり、新技術開発によって下水道事業のコスト削減や再生可能エネルギー創出等を実現し、水ビジネスの海外展開を支援するための実証事業。同省有識者による審議を経て実証事業を採択し、国土技術政策総合研究所からの委託研究として採択され、実証研究中である。


ニュースリリース参照
https://www.teijin.co.jp/news/2020/06/29/20200629_01.pdf