2020年07月27日
ユニチカ、におい防止のポリエステル素材開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:ユニチカ

 ユニチカトレーディングは27日、洗濯しても洗いきれずに残ってしまう、残存皮脂に起因するにおいの発生を低減するポリエステル素材「byestin(バイスティン)」を開発したと発表した。

 ポリエステル素材はさまざまな用途で使用されるが、とくに耐久性、吸汗速乾性に優れる機能性ポリエステルはスポーツウェア、ユニフォーム、インナーなどの素材として広く用いられている。
 
 だが、夏季など汗をかくシーズンには、洗濯しても乾きが早いため便利だが、一方で、繰り返し着用すると、洗濯後もにおいが残り、気になることがある。これは、ポリエステルの持つ親油性の高さに原因がある。ポリエステルは一般に皮脂汚れが落ちにくく、洗濯しても微量の皮脂が残るため、どうしてもにおいが発生しやすい。

 同社が開発した「バイスティン」は、におい残りの原因となる皮脂が繊維内に留まるのを防ぐために、繊維の1本1本に機能剤が強固に結合し、耐久性の高いにおい残り防止素材として開発した。2021年春夏物から販売開始する。