2020年08月04日 |
東北大、世界初・深紫外LEDの高速変調メカニズム解明 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東北大学 |
次世代通信システムとして、LEDに代表される安価な光源に基づいた光無線通信システムが注目されているが、東北大学 多元物質科学研究所の秩父重英教授らの研究チームは、情報通信研究機構(NICT)などと共同で、世界初のギガビット級ソーラーブラインド光無線通信を実現した深紫外LEDの高速変調メカニズムを解明したと発表した。 可視光や赤外光と比べて、波長の短い深紫外波長帯は、光情報通信資源として稀有な特性を持つため、早くからその活用が検討されてきた。特に、深紫外波長帯の光には、地表における太陽放射にほぼ含まれていないという特徴がある。このため深紫外波長帯は太陽光の影響を受けない、つまり「ソーラーブラインド帯」として知られ、日中の屋外でも低雑音環境での光無線通信が期待できる。 太陽光や照明光に影響されにくい光無線通信へ道を開くと期待される。 同研究成果は7月22日、米国物理協会(AIP)の科学誌「Applied Physics Letters」誌にオンライン公開された。 <用語の解説> ◆深紫外波長帯 :本稿では、波長300 nm以下かつ空気の吸収が顕著に生じない波長200 nm以上の帯域を指す。ただ明確な定義はない。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20200803_01web_Giga.pdf |