2020年08月17日

長瀬産業「量子ドット」の米・ナノシス総代理店に

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：長瀬産業

長瀬産業は17日、液晶ディスプレイの光の波長変換などに用いられる電子材料「量子ドット（Quantum Dot）」の開発・製造が専業の米・Nanosys Inc（ナノシス社：米国・カリフォルニア州）に約11億円を出資し、総代理店契約を締結したと発表した。 量子ドットは、ナノスケールの特殊な半導体結晶で、大きさは2～10ナノメートルと非常に小さく、ディスプレイ部材の光学フィルムやインク、レジスト材料に使用することで光の波長を変換し色の再現性を高める特徴を有している。4K・8K放送で採用された新しい色域規格 「BT.2020」を効率的に達成する新技術として、すでに一部メーカーの液晶テレビに採用されている。 ＜用語の解説＞ ◆BTとは　：Broadcasting Service Televisionの略。現行規格「BT.709」が自然界に存在する色の約75％を再現できるのに対し、「BT.2020」は規格上99.9%の色の再現が可能となる。 ニュースリリース参照 https://www.nagase.co.jp/assetfiles/news/20200817.pdf