2020年09月03日 |
出光興産、豪州でバイオマス発電用植物栽培 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:出光興産 |
出光興産は3日、オーストラリアでバイオマス発電用植物を栽培すると発表した。100%子会社である出光オーストラリアリソーシス(本社:ブリスベン)を通じ、既存のエンシャム石炭鉱山(クイーンズランド州、権益85%)での資産(鉱山内遊休地、用役設備等)を活用して、石炭と混焼が可能なバイオマス発電燃料用植物の植生試験及び木質ペレット化試験を開始した。 栽培するのは、バイオマス発電燃料として使用する「ソルガム」(きびの一種)。降雨量が少ない現地での生育に適しており、7月には順調な生育が確認され収穫を行った。 現在、ソルガムの木質ペレット化試験を行っており、2020年後半には木質ペレットの半炭化(ブラックペレット化)試験を予定している。木質ペレットを半炭化したブラックペレットは、従来の木質ペレットに比べて耐水性・粉砕性などに優れ、石炭と同様に取り扱うことができるため、石炭火力発電におけるCO2排出量低減が期待できる。 なお、同プロジェクトに対しては、バイオマス発電燃料の大規模商業輸出基地となる可能性があるとして、クイーンズランド州政府から2万豪ドルの補助金が交付されている。 ニュースリリース参照 https://www.idss.co.jp/news/2020/200903_1.html |