2020年09月04日
ENEOS、生分解性トンネル工事用グリース 新発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:ENEOS

ENEOSは3日、生分解性を有するシールドマシン用テールシール グリース「シールノック BD」を10月ら発売すると発表した。大手ゼネコンの大林組(本社:東京都港区、蓮輪賢治社長)と共同開発した。

都市部の地下鉄やリニア新幹線、海底等のトンネル工事では、地上の建築物や地中の埋設物に影響を与えずに大深度を掘削できるシールド工法が採用されている。ここでは施工中にトンネル内に地下水や土砂が入らないよう、シールドマシンとトンネル本体外壁の隙間にグリース(テールシールグリース)を充填する。

充填したグリースは、トンネル本体外壁と地山間に留まり、地下水に触れることで地中に拡散されるが、今回開発した「シールノックBD」は、微生物によって成分が分解されるため、土壌汚染や地下水汚染などの環境負荷低減に貢献する。