2020年09月09日
東ソーなどの「多層フィルムリサイクル技術」採択
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:東ソー

東ソー、宇部興産、東北大学、産業技術総合研究所などの企業6社と大学・研究機関の2組織は9日、共同開発する「多層プラスチックフィルムの液相ハイブリッドリサイクル技術」がNEDOの委託事業に採択されたと発表した。

企業は両社のほか、恵和興業(仙台市)、東西化学産業(大阪市)、凸版印刷、三菱エンジニアリングプラスチックスの4社が参加。

各社は共同してNEDOの「先導研究プログラム/エネルギー・環境新技術先導研究プログラム」の一環となる「 廃プラスチックを効率的に化学品原料として活用するためのケミカルリサイクル技術の開発 」委託事業に応募し、今回採択された。事業委託期間は 2020年6月~2021年3月。

包装・容器に多く使用されている多層プラスチックを高温高圧水中で処理し、特定のプラスチック成分のみを原料にまで分解して、得られた原料と単離されたプラスチックの双方を再利用する技術の開発に挑む。

食品等で汚染されたプラスチックごみをそのまま処理できるようになる可能性があり、一般ごみのリサイクル率向上に大きく寄与する。

産官学で連携してプラスチックの分解条件の探索と連続処理プロセスの開発を進めることで、プロセスの高効率化を図る。今後、社会実装を見据えて、廃棄物の調査と処理プロセス適用時の LCA (ライフサイクルアセスメント)評価を行う。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1599623576.pdf