2020年09月11日 |
東北大、宇宙マウス研究から健康長寿のヒント発見 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
人類が宇宙で長期間生活するには、宇宙放射線などの宇宙環境ストレスを克服する必要があるとの調査結果が発表された。 東北大学大学院 医学系研究科の山本雅之教授(医化学分野)および宇宙航空研究開発機構(JAXA)の芝大技術領域主幹らが、宇宙に滞在するマウスの血液代謝の変化を同大学のコホート血液データーと比較し、ヒトの加齢との有意な関連を示すことを明らかにした。 宇宙滞在によって加齢変化が加速すること、また一方、宇宙ストレスによってNrf2(転写因子)が活性化し、この加齢変化の加速を食い止め、健康を維持するために働くことを明らかにした。 教授らは、特定遺伝子が無効化された遺伝子組換えマウス(遺伝子ノックアウトマウス)の宇宙滞在生存帰還実験に世界で初めて成功し、宇宙長期滞在が加齢変化を加速させることを明らかにした。 JAXAの「きぼう」利用に係る連携協定で得られた初の科学成果となる。 同成果は、9月8日にNature Researchの学術誌「Communications Biology」オンライン版で公開された。 |