2020年09月11日 |
BASF、廃タイヤ由来熱分解を商業化 |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:BASF |
独・BASFは11日、廃タイヤの熱分解を専門とするテクノロジー企業、New Energy社(本社:ハンガリー)と購入契約を締結したと発表した。New Energyは廃タイヤ由来の熱分解油を年間最大4,000トンBASFに供給する。 すでに初回分の熱分解油が、BASFのドイツ ルートヴィッヒスハーフェンの統合生産拠点(フェアブント)で使用されている。 この契約は、2018年にBASFが使用済みのプラスチック廃棄物を産業規模でケミカルリサイクルすることに焦点を当ててスタートした「ChemCycling」 プロジェクトの一環。2020年から商用製品が市場に出荷されている。 BASFが同プロジェクトで注力するのは、何もしなければ埋め立てまたは焼却される混合プラスチック廃棄物の処理だ。同社はむしろ、廃タイヤのリサイクル率を高める機会と考えており「これまで、タイヤ由来の熱分解油をリサイクルして、高付加価値製品に応用する技術はなかった。原材料を廃タイヤにまで拡大することで、新たな循環価値の流れを創出することができる」としている。 BASFとNew Energyの両社はさらに、New Energyが有する独自の熱分解技術をその他のプラスチック廃棄物のリサイクルに適応させることを目標としたフィージビリティスタディ契約も締結した。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1599797314.pdf |