2020年09月15日
第一三共、切除不能大腸がん/第2相試験開始
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:第一三共

第一三共は15日、切除不能な大腸がん患者を対象としたU3-1402(HER3に対する抗体薬物複合体(ADC)の第2相臨床試験で、最初の患者への投与を開始したと発表した。

切除不能な大腸がん患者の多くは、複数の前治療を経ても病勢が進行し、予後は不良がほとんど。
HER3は大腸がん患者の最大83%に過剰発現していると推定されており、標準治療への抵抗性、がん転移の増加及び生存率の低下に関連しているといわれる。現在、HER3を標的としたがんの治療薬はない。

本試験は、前治療歴のある切除不能な大腸がん患者を対象とした第2相臨床試験で、HER3高発現と低発現の2つの患者群に分け、本剤の安全性と有効性を評価する。

本試験の主要評価項目は客観的奏効率であり、副次評価項目には、病勢コントロール率、奏効期間、無増悪生存期間および全生存期間等が含まれる。米国、欧州および日本で最大約80名の患者を登録する予定だ。


ニュースリリース参照
https://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/007189/20200915_J.pdf