2020年09月23日 |
デンカ、ベルギーでウイルスワクチン第1相臨試開始 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:デンカ |
デンカは23日、グループ会社のドイツ・Icon Genetics GmbH(アイコン社)が、ベルギーでノロウイルスワクチンの第1相臨床試験を開始したと発表した。健康な成人への投与による安全性と免疫原性評価が目的。 アイコン社は今年2月、ベルギーの保健当局に治験届を提出していた。試験は同国内のヘント大学病院ワクチンセンターで実施する。 デンカグループは、アイコン社を中心に同社の技術プラットフォーム「magnICONR(マグニコン)」を用いてノロウイルスワクチンや検査試薬に使われる原料等の研究開発に注力してきた。 今年3月には、研究開発・製造等の中核拠点を建設するため、アイコン社近くのハレ市Weinberg Campus(ヴァインべルク キャンパス)技術団地に約5万m2の用地を取得した。 同社はヘルスケア事業を経営戦略の重点3分野のひとつに掲げており、感染症対策としてインフルエンザワクチンや新型コロナウイルスを含む各ウイルス抗原の迅速診断キット等を供給している。 <用語の解説> ◆magnICONR とは :植物を利用した遺伝子組換え技術の一つ。産生する遺伝子を挿入し、アグロバクテリウム(植物に感染するバクテリア)に導入する。このアグロバクテリウムを培養して増殖させ、栽培した植物をアグロバクテリウム溶液に浸漬・感染させた後、栽培して目的のタンパク質を産生する。 (参考) デンカ・2020年3月12日ニュースリリース https://www.denka.co.jp/storage/news/pdf/704/20200312_denka_icon_norovirus_rd.pdf ニュースリリース参照 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1600834928.pdf |