2020年09月24日
東北大、材料内部を3次元可視化、超音波映像開発
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構造物や工業製品を壊さずに欠陥計測を行う非破壊評価技術の確立に期待が高い中、 東北大学大学院 工学研究科の小原良和准教授らの研究グループは23日、材料内部の欠陥を3次元で可視化できる高分解能超音波映像法を開発したと発表した。

米国ロスアラモス国立研究所と共同で、圧電探触子送信と超多素子受信レーザ走査2次元マトリクスアレイを融合した映像法を開発した。

従来限界を1桁以上上回る数千素子の超多素子2次元マトリクスアレイの実現により、固体材料内部の欠陥を3次元的に高分解能で映像化することに成功した。

高い信頼性にもとづく強度評価や欠陥発生メカニズムの解明が可能となる。これにより、安全・安心な社会の実現や高いレベルでの品質保証による工業製品の国際競争力強化への貢献が期待できる。

同研究の詳細は9月17日(米国時間)に、米国物理学協会の学術誌「Applied Physics Letters」に掲載された。


<用語の解説>
◆超音波フェーズドアレイ:複数の素子を持つアレイセンサとその制御器により、電子スキャンで内部の映像化が可能。医療分野で開発され、近年では工業分野への普及も進みつつある。


東北大学ホームページ :
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