2020年09月28日
伊藤忠、バイオマスプラで日本市場参入へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:伊藤忠商事

伊藤忠商事は、世界最大級のプラスチック樹脂メーカー、Borealis AG(本社:オーストリア)及びそのグループ会社のBorouge Pte(本社:シンガポール)と、再生可能資源由来のバイオマスポリプロピレン(バイオPP)に関する日本市場でのマーケティングについて合意したと発表した。

同社は、これをを契機に、再生可能資源由来のバイオマスプラスチックビジネスに本格参入する。

日本では気候変動に関す動きの中で、2030年までに約200万トンのバイオマスプラスチック製品を導入する基本計画が策定されており、プラスチックの優位性を保ちながら、環境に配慮すことが可能なバイオマスプラスチックへの切り替えが求められている。

ポリプロピレンは、強度や耐熱性に強いことが特徴の樹脂で、食品容器や日用品、自動車用部品など幅広い用途で利用されているが、バイオマス原料化の難易度が高く工業化が難しいとされてきた。

Borealis社は1994年の設立以降、世界トップクラスのプラスチック樹脂メーカーとして120カ国以上で事業を推進してきた。伊藤忠は2020年中に日本初となるバイオPPを原料とした食品容器や包材の展開を目指す。