2020年09月30日 |
積水ポリマテック、蘭に放熱材料新工場 稼働入り |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:積水化学工業 |
積水化学工業は30日、連結子会社の積水ポリマテック(本社:さいたま市、山﨑潤社長)が10月からオランダ新工場で、EV(電気自動車)向け放熱材料の量産に入ると発表した。 新工場は積水ポリマテックの100%子会社、SEKISUI POLYMATECH EUROPE B.V.(SPE)の工場となる。 欧州では、EV(電気自動車)・PHV(プラグインハイブリッド自動車)など次世代自動車の開発が盛んだが、これに伴い動力源として搭載されるLiBの熱対策ニーズも急拡大している。 積水ポリマテックは今年7月から、オランダ・ルールモンド市の積水化学保有地に完成した新工場で同製品の試作生産を行ってきたが、10月から本格的な量産を開始することにした。 当面、LiB 向けとして需要の大きいグリス状(半液状)の放熱材料から生産を開始し、主力商材とするが、将来的には5G基地局向けシート状製品の生産も立ち上げていく考えだ。 新工場は独自設計によるグリス製品の自動化生産を実現し、約100万リットル/年のグリス状放熱製品生産能力を有する。これは約50万台分の電気自動車への搭載量に相当する。 今回の稼働により、放熱材料の生産体制は、これまでの日本・タイおよび今春稼働入りした中国と合わせて、グローバル4拠点体制となった。積水ポリマテックは放熱材料事業で2022年度100億円の売上げをめざす。 ◆新工場の概要 ・会社名 :SEKISUI POLYMATECH EUROPE B.V. ・所在地(本社・工場):オランダ リンブルフ州 ルールモンド市 ・資本金 :5億円(積水ポリマテック100%出資) ・建屋面積 :約2,000平方メートル ・主な生産品 :放熱材料 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1601431911.pdf |