2020年10月06日 |
エーザイ、コロナ治療薬開発へ産学共同体制 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:エーザイ |
エーザイは6日、日本医療研究開発機構(AMED)の「新型コロナウイルス感染症に対する治療薬開発」の2公募に応募し、新規研究開発プロジェクト「新型コロナウイルス感染症の重症化を阻止する治療薬の開発」が採択されたと発表した。 同社の研究子会社であるカン研究所と、国立国際医療研究センター、長崎大学、横浜市立大学と、産学共同の5機関体制で研究に着手した。 新型コロナウイルス感染症は、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)や多臓器不全などにより重症化する例が報告されている。この重症化の過程では、血管障害の形成と増悪、サイトカインストームの関与などが想定されている。しかし重症化へのメカニズムは十分に解明されていない。 今回の共同研究では、コロナウイルスに感染した動物モデルの構築と、既に治験実績のあるエーザイ創製の4拮抗剤エリトランおよびカン研究所創製の抗FKN (フラクタルカイン)抗体の薬効評価などを行う。 また、新型コロナウイルス感染患者由来の臨床サンプルを用いたバイオマーカー探索を行う。 共同研究を通じてコロナウイルス重症化のメカニズムの解明と、重症化を未然に防ぐ薬剤創出を目指す。 <用語の解説> ◆サイトカインストームとは :免疫反応を活性化させる役割を担うサイトカインの産生が制御不能となって大量に放出され、免疫が暴走する状態。 ニュースリリース参照 https://www.eisai.co.jp/news/2020/pdf/news202062pdf.pdf |