2020年10月08日
カネカ、コロナウイルス検出1時間、大幅短縮
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは8日、新型コロナウイルスを1時間以内に検出できる、独自の遺伝子検出キット「KANEKA Direct RT qPCR Kit“SARS CoV 2” を開発、7日から医療機関および検査施設に向けて販売開始したと発表した。

同社が開発した、独自の検体処理技術を採用する。通常行われる唾液や鼻咽頭から採取した検体からのウイルス RNA 精製工程が不要であり、熱処理だけで前処理工程が完了する。

従来約1時間を要していた前処理工程を約5分に短縮することで、PCR検査全体の所要時間を従来の2~3時間から1時間以内とに大幅短縮した。

製品は、厚生労働省の「臨床検体を用いた評価結果が取得された2019 nCoV 遺伝子検査方法について」に掲載されており、行政検査および公的医療保険の適用対象となる。今後、医薬品医療機器等法に基づく体外診断用医薬品として承認取得を目指す。

製品は、希望小売価格110,000 円(検査100 回分)。グループ会社のカネカメディックス(本社:大阪府大阪市、石坂昌三社長)が販売を担う。


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1602119351.pdf