2020年10月12日 |
東洋紡と岐阜大、牛用スマートテキスタイル開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東洋紡 |
東洋紡は12日、岐阜大学の協力で、フィルム状導電素材「COCOMI」を使用した牛用のベルト型スマートテキスタイルの試作品を開発したと発表した。乳牛や肉牛に装着することで心拍数などの生体情報を常時計測し、牛の体調のモニタリング環境の実現に貢献する。 これまで、畜産牛の体調管理には、聴診器や体温計などの医療機器が用いられてきたが、生体情報を常時取得することは困難だった。作業従事者や畜産動物にも負担がかかっていた。 今回、牛の胴体に装着するベルト型のスマートテキスタイルを開発した。薄く、伸縮性に優れた「COCOMIR」を電極部に使用することで、さまざまな体格の牛にフィットする形状を実現した。心拍数や体表温度などの生体情報を高精度で常時計測できるため、効率的な畜産動物の管理に貢献する。 同社は、10月14~16日、幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される「第2回 国際畜産資材EXPO」に同試作品を初出展する。 |