2020年10月16日
富士フィルム、「アビガン」新型コロナ 効能追加
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:富士フイルム富山化学

富士フイルム富山化学は16日、抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」(一般名:ファビピラビル)の効能・効果に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を追加する、承認変更申請を厚生労働省に行ったと発表した。

「アビガン」は、すでに国内では抗インフルエンザウイルス薬として製造販売承認を取得。ウイルスのRNA ポリメラーゼを選択的に阻害することでウイルスの増殖を防ぐというメカニズムを有しているため、インフルエンザウイルスと同種のRNA ウイルスである新型コロナウイルスに対しても効果が期待されている。

同社は、今年3月、非重篤な肺炎を有するCOVID-19患者を対象に「アビガン」の臨床第3相試験を行い、「アビガン」の投与で症状の改善を早めることを、統計学的有意差をもって確認済みだ。安全性上の新たな懸念も認められなかった。

今回、同社は、同試験の結果をもとに同剤の製造販売承認事項一部変更承認申請を行った。

ニュースリリース参照

抗インフルエンザウイルス薬「アビガン®錠」の製造販売承認事項一部変更承認申請
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1602814154.pdf

Fujifilm Filed an Application for Partial Changes to the Manufacturing and・・・
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1602814154.pdf