2020年10月19日
東洋紡、抗ウイルス加工生地の新製品開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東洋紡

東洋紡STC(本社:大阪市北区)は19日、抗ウイルス加工生地「ナノバリアー」(商品名)で、新たに工業洗濯耐性を付与した新製品を開発したと発表した。

「ナノバリアー」は、2015年に独自の加工剤を繊維に浸透させるなどして開発、繊維上の特定のウイルスの数を減少させる効果をもつ。

(一社) 繊維評価技術協議会の抗ウイルス(SEK)加工マークと、制菌加工マークの認証を取得し、ビジネスシャツ用途などの分野で採用されてきた。

今回開発したのは、家庭洗濯よりも条件の厳しい、工業洗濯に対応する耐久性を付与した「ナノバリアー」の新製品で、加工剤を繊維により強く固定する新しい技術により、高い洗濯耐久性を実現した。

工業洗濯を50回繰り返しても、繊維に付着したエンベロープ型ウイルス(ATCCVR-1679)を99.9%以上減少させる効果を確認済みだ。

今後、白衣など医療施設用ユニフォームやワーキングウエア、スクールシャツなどの衣料用途をはじめ寝具の側地やカバー、マスクなどの生活資材用途向けに展開する。2022年度に30万m、2025年には100万m の売り上げを目指す。


ニュースリリース参照
https://ir.toyobo.co.jp/ja/ir/news/news-333071433468188599/main/0/link/press_20201019.pdf