2020年10月21日 |
三洋化成と富士フィルム 甲状腺検査試薬を拡充 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三洋化成 |
三洋化成工業と富士フイルム和光純薬の両社は21日、迅速測定が可能な富士フイルム和光純薬の自動化学発光酵素免疫分析装置「Accuraseed(アキュラシード)」の専用試薬として、新たに甲状腺自己抗体(「TRAb」「TgAb」「TPOAb」) を対象とした検査試薬を共同開発したと発表した。 試薬は三洋化成が製造し、富士フイルム和光純薬がこのほど販売開始した。「Accuraseed」で検査可能な測定項目は、今回のラインアップ追加で全30項目となった。 甲状腺は血中に甲状腺ホルモンを放出することで、体内の各器官の働きを調整する役割をもつ。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されたり、不足することで「バセドウ病」「橋本病」などの疾患が生じる。「バセドウ病」は動悸や息切れ、多汗、微熱など、「橋本病」は眠気、物忘れ、むくみなどの症状となって現れる。生活の質に影響するだけでなく、放置すると命に関わる場合もあり、適切な治療が重要となる。 「Accuraseed」は、抗原抗体反応と化学発光反応を組み合わせた免疫分析装置。三洋化成独自の磁性粒子「マグラピッド」を採用した専用の検査試薬キットを使用することで、測定時間10分という迅速測定を実現した。 今回、甲状腺自己抗体の検査試薬を新たにラインアップしたことで、甲状腺の病気の迅速診断を可能にし、治療の早期開始に貢献する。 <ニュースリリース参照> https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1603255711.pdf |