2020年10月23日 |
ダイセル、真球微粒子ピッカリングエマルション開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:ダイセル |
ダイセルは23日、酢酸セルロース真球微粒子「BELLOCEA」を用いたピッカリングエマルションを開発したと発表した。 ピッカリングエマルションとは、液体同士もしくは液体と気体が接する面(界面)に固体の粒子を吸着させることで、液体の乳化を安定させる技術をいう。 乳化には界面活性剤を使用するのが一般的だが、ピッカリングエマルションによる乳化は、界面活性剤よりも乳化している物質が分離しにくい(安定性が高い)特徴がある。 酢酸セルロース真球微粒子「BELLOCEA」は、同社独自の技術で加工した真球状の微粒子。酢酸セルロースは自然に存在する「酢酸」と、植物由来の「セルロース」を原料とした環境にやさしい素材で、土壌やコンポスト(廃棄物中)のほか、海洋でも生分解されることが確認されている。 同社は今回、BELLOCEAをピッカリングエマルションに応用することに成功した。ボディクリームやクリームファンデーションなどへ配合することで、高い乳化安定性と柔らかな肌触りを付与する。今後は界面活性剤に代わるサステナブルな乳化法として、化粧品業界などに展開していく方針だ。 ◆関連ファイル :2020年10月5日付ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1601882608.pdf <ニュースリリース参照> https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1603436010.pdf |