2020年10月28日
三菱ケミ、植物工場「水光栽培システム」発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱ケミカル

三菱ケミカルは28日、グループ会社の三菱ケミカル アグリドリーム(MCAD、東京都中央区、狩野 光博社長)が、 新型“水光” 栽培システム「AN」( Agriculture Next)の販売を11月から開始すると発表した。

「AN」は、植物栽培に独自の技術をもつ、クレオテクノロジー(本社:埼玉県比企郡、三宅泰正社長)と共同研究し、千葉大学の丸尾達教授の指導のもとで開発した、農業用ハウス利用の完全人工光型植物工場。

定植した苗が、栽培室内を自動循環しながら成長するシステム。作業者は栽培室内に入らずに収穫までできる。
作業の負担や異物混入リスクが低減できる。また、栽培室内の光や気流を制御することで、業務・加工用 に対応可能な高品質なリーフレタスを生産できるなどの特長をもつ。

従来の同社の完全人工光型植物工場と比較して、約3倍となる300g/株 以上のリーフレタスを播種後45日 程度 で収穫できる 。

近年、集中豪雨や大型台風により日本農業は大きな被害を受けたが、植物工場は農産物の安定供給の担い手として注目されている。また、単身世帯や共働き世帯の増加など社会構造の変化で、外食・中食の需要が伸びており、安全で洗浄等の手間がかからない野菜へのニーズも高まっている。MCADは今後、同システムの販売促進に注力していく方針だ。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1603862250.pdf