2020年10月29日
富士フィルム、コンパクトなX線診断装置 発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:富士フイルム
CALNEO Compact

富士フイルムは29日、コンパクトタイプのクリニック向けX線診断システム「CALNEO Compact(カルネオ コンパクト)」を開発、同日から富士フイルムメディカルを通じて販売開始したと発表した。

同社のカセッテDRを搭載することで、低線量で高画質なX線撮影を実現した。また、AI技術を用いた「ポジショニングナビ機能」を搭載しているため、撮影ミスや再撮影を低減する。

クリニックなど、病院と比べて小規模な施設では、設置面積が限られているため、省スペースで設置できるX線撮影装置が求められている。

<主な特長>

(1)設置場所を選ばない小型設計 :高電圧発生装置を臥位撮影台の下に配置するなど、本体の設置面積を抑えることで限られたスペ
ースでも導入しやすい。

(2)操作性の向上 :X線撮影装置の撮影条件の設定と確認が、Console Advanceと同じ画面上で操作が可能。

(3)低線量でも高画質なX線撮影を実現 :カセッテDR「CALNEO Smart」を搭載し、読み取り技術であるISS方式とノイズ低減回路によって、低線量でも高画質なX線画像が得られる。

(4)AI技術を用いて開発したポジショニングナビ機能により再撮影を低減 :X線発生部に取り付けられたカメラを通じて、患者のポジショニング映像がConsole Advance上で確認できる。


<用語の解説>
◆ DR(Digital Radiography)方式とは :カセッテサイズデジタルX線画像診断装置。「DR方式」は、被写体を通過して照射されるX線エネルギーを電気信号に変換し、X線透過画像として再構成する方式。この方式を用いてX線画像撮影を行う。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1603939869.pdf