青海工場の高効率ガスタービン発電機

デンカは29日、クロロプレンゴムやセメントなどの製造拠点である青海工場（新潟県糸魚川市）に、新たに自家発電用の高効率ガスタービン発電機を竣工したと発表した。総工費約40億円をかけて建設していた。ESG経営に基づく温室効果ガス排出削減に向けた取り組みの一環で、合理化とCO2の大幅削減を実現する。

これまで青海工場で使用していた火力発電設備を新設ガスタービンに置き換える。発電効率は従来比約25％向上する。年間8,000kL以上の燃料使用量が削減でき、16,000ｔ以上の温室効果ガス（CO2）排出を削減する。

経済産業省からは、約5億円の省エネ補助金（エネルギー使用合理化等事業者支援事業）交付を受けた。

同社はクリーンエネルギー利用拡大に向けた取り組みとして、現在、千葉工場（千葉県市原市）に、高効率ガスタービン発電機を導入し、年間約12,000t 以上のCO2削減を進めている。さらに、新潟県の姫川と青海川に建設中の2カ所の水力発電所が稼働すれば、年間約35,000t のCO2が削減できる。

青海工場での今回の削減分とあわせると削減量は年間63,000t 以上となる。

同社は、引き続き環境保全・保護対策を推進し、持続可能社会の実現に貢献していきたいとしている。


＜竣工したガスタービン発電機の概要＞
・最大出力　：約16,000kW×1 台
・総合効率　：約85％
・温室効果ガス排出削減量　：約16,000t-CO2／年
・エネルギー削減量：原油換算 約8,000kL/年 以上
・総投資額　：約40 億円


●関連ファイル（参考）
▽2020年8月31日 「温室効果ガスの排出量削減目標達成に向け約 37 億円の環境投資を決定
https://www.denka.co.jp/storage/news/pdf/761/20200831_denka_greenhousegas_reduction.pdf

▽2017年2月15日 「黒部川電力株式会社 新規水力発電所建設について」
https://www.denka.co.jp/storage/news/pdf/447/20170215_shinhimeroku.pdf

▽2014年10月17日 「糸魚川市での新水力発電所起工式開催について」
https://www.denka.co.jp/storage/news/pdf/295/20141017_shin_omigawah.p

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