2020年11月25日 |
三井ファインなど、世界初・超微細スクリーン印刷技術開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三井化学ファイン |
三井化学ファイン(東京都中央区、鶴田智社長)は25日、高硬度2層ウレタンスキージーのメーカーである大阪ケミカル(大阪市北区、工藤健二社長)らと共同で、スクリーン印刷法による超微細印刷技術を世界で初めて開発したと発表した。 近年、スマホやノ-トPCなどの普及に伴い、タッチパネル(静電容量方式)が多く使用されている。 また、ICT技術(情報通信技術)の進歩とともに高い検出感度を実現するため、センサとなる電極には狭ピッチ化・超微細化が求められている。そのため、これまではライン&スペース(L/S)=50μm以下の超微細印刷には、微細配線化に優位性のあるフォトエッチング法が主流だった。 フォトエッチング法と比較してコスト競争力を有するスクリーン印刷法では、L/S=50/50μmレベルが限界とされ、超微細印刷には使用が限定されてきた 。 今回、これらの課題に対して、三井化学ファインと大阪ケミカル、さらに製版メーカーのムラカミ(東京都墨田区、牧野哲夫社長)、ペーストメーカーのアサヒ化学研究所(東京都八王子市、岩佐彰大社長)、印刷機のセリアコーポレーション(東京都北区、持田訓社長)の5社は、スクリーン 印刷法で L/S=20/20μmを可能とする、超微細印刷技術を共同開発した。 同技術は、既存のスクリーン印刷ラインに導入でき、 競争力 のある超微細印刷が実現可能となる。 三井化学 ファインなど5社は、今度末から市場開拓を開始し、2021年度中の実用化を目指す。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1606280054.pdf |