2020年12月01日
積化成「海洋プラ開発プラットフォーム」に参画
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:積水化成品

積水化成品は1日、大阪大学大学院の宇山浩教授(工学研究科)らが設立した、海洋生分解性バイオマスプラスチック(MBBP)の開発・普及に向けた産学官連携「MBBP 開発プラットフォーム」に参画したと発表した。

プラットフォームには、民間企業、公的研究機関、大学・公的研究所機関などが参画し、海洋プラスチックごみ問題の解決に向け、2025年までに製品の開発から実用化・社会普及までを目指す取り組みを進めている。

積水化成品グループは、従来から3R活動(Reduce、Reuse、Recycle)に、2R( Replace、Re-Create )を加えた「SKG-5R」を推進してきた。今回のプラットフォームへの参画は、深刻化する海洋プラスチックごみ問題の解決につながると判断した。

大阪大学は2020年3月、でんぷんを素材に、優れた海洋生分解性を示す複合シートを開発しており、熱可塑性プラスチックに海洋生分解機能を搭載する材料設計指針を打ち出すなど、プラスチック製品のブレンド・複合化技術の開発に積極的だ。

積水化成品は、このプラットフォームでは、MBBPの材料設計から量産、並びにMBBPの製品開発まで、実用化に向けた開発に参画する。


<用語の解説>
◆MBBPとは : Marine-Biodegradable Biomass Plasticsの略。植物由来(バイオマス) の海洋成分解性プラスチックのこと。