2020年12月02日
帝人、ポルトガル拠点に複合材新成形設備 新設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人

帝人は2日、グループ会社で軽量複合材料部品の生産・販売を手がけるInapal Plasticos SA(イナパル・プラスティコ社、本社:ポルトガル)が、このほど、生産性、外観性、寸法・品質安定性に優れるCF-RTM成形設備を新設したと発表した。

今回、新設したCF-RTM成形設備は、帝人グループが有する炭素繊維、CAE解析、流体解析、プリフォーム、金型設計などに関する技術を駆使して実現した、製造工程の完全自動化設備。

同設備により、部品の要求性能に応じて厚みを調整することができ、かつ炭素繊維を50%以上含有する高強度な成形品の製造が可能となる。

また、射出時間が20秒と短いため、生産効率も向上する。成形品は、従来のアルミ製部品を約30%軽量化できることから環境負荷低減にも貢献する。


◆CVF-RTMとは: Carbon Fiber Resin Transfer Moldingの略。金型の中に炭素繊維シートを配置した後に樹脂を注入し、加熱により硬化させる成形方法。


ニュースリリース参照
https://www.teijin.co.jp/news/2020/12/02/20201202_01.pdf